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この中で「難民」はどの子供でしょう?

一見、ごく普通の愛らしい子供たち。 実はこの全員が戦争難民なのです。

この子供たちの多くは家どころか家族の一員も 故郷も爆撃でこの世から失くしてしまいました。

今でも隣国・ポーランドでは数十万もの 子供たちが突然放り出された理不尽な境遇を 理解しよう、生き延びようと必死です。

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ウクライナでの戦争が始まって既に1年。今まで多くの日本の皆様にご支援を頂いております。そのお礼として私はポーランドに滞在している戦災児に絵を描いてもらい、日本で巡回展覧会を開こうと考えついたのです。

でも、実際行動に移しますと、子供達やその家族が突然行方不明になって連絡がとれなくなったり、郵送に問題が生じたり…と準備作業は想像を絶する困難の連続でした。

それでも日本のたくさんの皆様から絶え間ないご協力を頂き、3月初めから展覧会をスタートする運びになりました。これからこの50枚ほどの素朴ながらも力強い絵は長い間、日本各地で展示されることになります。

ちなみにこの会場には来訪者の皆様のために描いてくれた子供たちのメッセージが書かれた小さなパンフレットがあります。このメッセージを翻訳してくれた私の日本語学校のウクライナ人生徒は子供たちの純粋なメッセージを読んでいて、翻訳作業を中断しなければいけないほど何度も号泣したそうです…

アウシュビッツ強制収容所を生き延びた方の言葉に「無関心は罪である」とあります。できるだけ多くの日本の皆様に直に絵をご覧になり、ほとんど忘れ去られた子供達の厳しい現状を感じ取っていただければ、と願わずにはいられません

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